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Kバレエ『海賊』。 [バレエ、フラメンコ。]


熊川哲也 海賊 [DVD]

熊川哲也 海賊 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD



『海賊』Kバレエの公演を、まめ太と2人で鑑賞しました。
熊川哲也さんが出演する日を、選んでチケットを獲りました。
率直な感想なんですが。。。↓

熊川哲也さんは、やはり、すごい!!!

。。。。。。以上!!!
簡潔ですが、ほんとに、それにつきる舞台でした。
それ以上の、記憶も感想も、残ってないほどです。
しかも、親子2人ダブルで、そんな感じ[あせあせ(飛び散る汗)]
率直すぎますかね〜???


<熊川版『海賊』>
バレエ『海賊』は、まめ太と見に行きたかった
演目ですので、夢もかないました。
熊川さん演じるアリは、船長コンラッドに忠誠を誓う、
若頭的なイメージの役柄です。

『ワンピース』でいうと、白ひげ海賊団を支える、
エースの役所でしょうか。。。

コンラッド=キャプテン/白ひげ
アリ=2番手/エース
ビルバント=3番手/黒ひげティーチ(裏切りや)
ランケデム=海賊ではなくて、奴隷商人。

ま、こんな感じの主要キャストなんですね。
面白そうでしょう??
ストーリーは、非常に分かりやすい演出がなされており、
戦うシーンも多いため、男の子にも受け入れやすい
古典作品だと思います。
Kバレエには、個性的な男性ダンサーも多いので、
たくさんの見所がありました。

最後のシーンが、これまで見たものとは、
大きく改定されていました。
驚きましたが。。。無理の無い流れだったと思いますし、
より、リアルに感じました。



<ダンサーとしての熊川哲也さんが、本当にすごい>
フラメンコ以外の舞踏では、コンテンポラリーが好きな私。
古典は、装飾過多なイメージなのです。
華やかな衣装、舞台装置にごまかされるような気がして。。。

まず、会場につくと目に飛び込んでくるのが、
Kバレエのスポンサーの、宣伝と、グッズ売り場の大きさ。
カタログの値段が高い!!!
そして、コンテのお客さんと比較すると、
圧倒的に多い、女性陣の数、数、数。。。
若干、ひき気味の親子でしたが。。。

始まってみれば、すっかり、前のめりでした。
ダンサーとしての熊川哲也さんは、
小2男子の心もとらえるほどに、
ものすごい存在感があったようです。

全ての装飾を取り去って、
白い舞台の上で稽古着で踊ったとしても、
素晴らしかったに違いないです。
(むしろ、その方が、我々の好みなんですが)


<生演奏にこだわる理由が分かった気がする。>
熊川さんのジャンプは、空中で静止して見えます。
のびやかなつま先は、するどく、空を切ります。
滞空時間の長さは、音楽の1音1音に、繊細に反応し、
『ため』を表現するのです。
普通のダンサーのジャンプが、『○○○』だとしたら、
『っ○○○』と、いう感じでしょうか??

2幕アリのヴァリエーション。
本当に有名なこの曲の出だし、のっけからの大ジャンプで、
息をのみ、呼吸が止まりそうになりました。

♪ッタララララ〜ン♪ッタラララ〜ン
   タラララッタ〜タッタッタ〜ララ〜♪
この太字の部分、ズ〜ッと、空中にいる感じでしょうか。

熊川サンからのリクエストなのか、踊りを見ながら指揮してるのか、
おそらく、その両方だとは思うのですが、
ラ〜ンの部分が、長く感じるんですよ!!
そして、着地と、音が、もうピッタリ!!!
鳥肌がたちました。ほんとに!!!

アリのバリエーション、5.6分のためだけに、
1万4千円(今回A席でした)を出しても、
全く惜しくありません。
そのぐらいのものを、見てしまいました。

<音と一体化する踊り>
フラメンコは、歌とギターと踊り、三位一体といわれます。
一つの歌を、三者で作り上げていくもの。
踊り手は、どのように踊りたいかを明確に示す。
ここで歌を歌ってほしい、このくらいのスピードで踊らせてほしいなど、
合図を、体(踊りで)出していくのです。

自分のやりたい事を表現する為には、
自分の技術力を高めていく必要があります。
速いスピードで、がっがっが〜と、せめて行きたい。。。なんて
場合には、速いスピードで正確に足の音粒を揃える事ができなくては、
ならないわけで、それが出来ない場合には、
逆に、自分の力量にあった速度を、
バックアルティスタにお願いするなんて事も、できるわけです。

音と一体になって踊る事。
それは、フラメンコだからなのかな??と思ってました。
バレエも、同じなのかな???

熊川さんは、自らの指揮で、オケを動かしている感じ。
そんな気がしました。
おそらく、無音で見ていても、
音楽が聴こえてくるように見えたと、思います。
そのくらい、音そのもの、でしたし、
音と音の間さえも、表現されていました。


<緻密で繊細なテクニックが、豊かな表現表情を生む>
手の動き、首の角度などによる、緻密さも、素晴らしかった。
三階席からみても、まるで表情が見えるようでした。

肉体を通して、非常に多くの事が伝わってきました。
強靭な肉体から、繰り出される踊りは、柔らかく、しなる。
ときに強く鋭く、そして、柔らかく。。。と、
緩急のつけ方なども、圧巻でした。

うまいなあ。。。
熊川さん、キリアンや、フォーサイスを
踊ればいいのになあ。。。なんて、勝手なつぶやき。

<頑張れ、リトルダンサーたち!!>
今回、まめ太と二人で見に行きました。
1時間50分+休憩時間25分ですので、
子供と見るには、まずまずの時間でしょうか。

他にも、お子さんが結構、いらしていました。
男の子ももちろん、いました。
彼らも、ダンサーの卵なんだろうか。。。
皆の目に、どのように、うつったでしょうか??


まめ太たちのバレエの発表会も、いよいよ、来月。
生徒さんたちはみな、リハーサルを重ね、
厳しい厳しい練習の中で、自分なりの努力を積み上げています。

厳しい厳しい練習で、努力を積み重ねたその先には、
華やかな舞台が待っているのですね。
そして、舞台が終わった後は、ほっと一息ついて、
また、次の舞台の為の練習がはじまるのですね。

小さなバレエダンサーの卵たちの中から、たくさんの
プロダンサーが生まれてくる日を、楽しみにしています。
みんな、がんばれ!!!




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這い上がるママ

熊川さんの『海賊』を生で見られたなんていいですね〜。ウラヤマシイ!息子さんも魅了されたことでしょうね。

過去に、地元の文化ホールに講演にいらした時に見に行ったのですが、演目は『カルメン』で女性中心の振り付けでした。席は6列目の真ん中。5列目まではオーケストラが入っていたので、最前列でした。熊川さんのバレエを生で見たのは、その時だけです(いい思い出)。

とんねるずと『生ダラ』とか出ていた頃が懐かしいな〜。今では考えられませんね。
by 這い上がるママ (2012-06-25 21:56) 

qooo

『カルメン』素敵ですよね〜!!
Kバレエも初期の頃は、ヴィヴィアナ=デュランテなど
ゲストをよく招いていたから。。。若い頃は、魅惑的な女性に
振り回される若者。。。なんて、役が、似合ってましたねえ!!
ヴィヴィアナとのジゼルなんかも、とても好きでした。
熊川さんを見るのは、その頃以来なので、実に、8年ぶりの
Kバレエだったんですが、ほんとに、感動しました〜。
ママさん、一番前でご覧になったとは!!!
どんな風に、見えるのですか〜!!!素敵ですね〜。

by qooo (2012-06-25 22:27) 

てぷこだん

qoooさんの率直なご感想が、熊川さんの凄さが伝わりますよ^^
北島康介の「何も言えねー」と一緒ですよね?(違うかな?^^;)
素人質問なのですが、KバレエのKって熊川さんのKですか?
(しょーもない質問ですみませんw)

バレエに限らず役者さんの舞台を観るのっていいですよね。
刺激になりますもんね^^
by てぷこだん (2012-06-26 08:44) 

qooo

>てぷこだんさん。
ありがとうございます〜。そうそう、
何もいえねーとは、こんな気持ちだったのかな??
続く言葉が無いと言うか、感想が無いと言うか、
スカッと、抜け落ちたと言うか。。。
それだけ、熊川さんの印象の強いバレエ団だという
ことですね、やっぱりね。

KバレエはK-ballet Companyが正式名称で、
やはり、熊川さんのKだと思われます。
熊川さんは代表でもあり、団長ともディレクターとも
呼ばれてまする。TBSがスポンサーなので、TVへの露出も
多いため、誤解されがちなキャラではありますが、
踊りは、どう考えても日本のトップクラスだと思います。
機会があったら、奥様と覗いてみて下さいね。
by qooo (2012-06-27 20:58) 

きよたん

ジャンプ力はすごいですよね
一度見てみたいものです
by きよたん (2012-06-27 22:23) 

tanpopo

qoooさんがここまで褒めるとなると相当凄いんだろうな~。
音がなくても音楽が聞こえてくる...くらい??
生で観たらゾクゾクものですね!
まめ太君も来月発表会ですか?
きゃー♡ガンバレー!!!
小さい頃から発表会に向けて努力していくのは
本当に良い経験ですね。
by tanpopo (2012-06-29 16:47) 

qooo

>きよたんさん。
ほんとに、ジャンプは素晴らしいです。
滞空時間が長いので、飛んでる間に、
いろ〜んな技を、疲労してくれます。
是非、機会がありましたら、ご覧下さいませ。
私的には、『ドンキホーテ』か、『海賊』が、
熊川さんの踊りを堪能できるので、おすすめです〜。

>tanpopoさん。
そうなんですよ〜、音無しでみても、
きっと、音楽になっていると思います。
(DVDを買ったら、試してみたいです。)
そのくらい、体全体で、音楽を表現してるというか。
技術力もさることながら、その表現力、感覚は、
超越してると思いました。素晴らしいです〜。

まめ太の発表会も、いよいよ、2週間後で、
家でもぶつぶつ、練習しています。
厳しい環境に身をおいていく事は、いい経験ですね〜。
楽しみです。

by qooo (2012-07-02 15:25) 

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